ポスト・イット® 製品を使ったブレインストーミング(ブレスト)でのアイディア出しのルール、方法、手順

ポスト・イット® 製品を使ったブレインストーミング(ブレスト)でのアイデア出しのルール、方法、手順

【お悩み】アイデアがなかなか出ない/少ししか出ない

    • 面白い企画を考えたいけれど、なかなかアイデアが浮かばない
    • 当たり前の意見しか出ない…
    • 一部の人からしか意見が出ない…

「ブレインストーミング」で、アイデアをどんどん書いて貼る!

  • アイデアを出そうとしすぎて考え込んでいるしまうと、時間ばかりが過ぎていきます。
    そんな時は、ブレインストーミングをおすすめします。
    インストーミングは、アイデア創造や問題解決の技法の定番で「ブレスト」と略されます。
    深く考えすぎずに質よりたくさんの量を出すには、コツがあります。
    ブレストを実践して、どんどんアイデアを創造していきましょう。

    <POINT!>
    ブレインストーミングでは、ポスト・イット® 強粘着ノートを参加者に配り、1枚1つアイデアを書いて貼り出すのがポイント。書くことで、人の意見に左右されずに自分ん意見を書くことができます。さらに貼り出して共有することで、人のアイデアから発想を広げることができます。たくさんのアイデアを出すために、4つのルールを守りましょう。

  • ブレインストーミングのルール

    批判厳禁:アイデアの批判や評価をしない
    自由奔放:どんなアイデアも歓迎する
    質より量:多くのアイデアを出して拡散する
    結合拡張:人の意見に自分のアイデアを付け足して、発送を広げる

  • ブレインストーミングの方法

    目的:チームでアイデアを出し合う
    所要時間:15分~40分
    人数:4人~6人

  • シートの中央にテーマを書く

    手順

    ①シートの中央にテーマを書く
    まず、発想のためのフレームとしてポスト・イット® イーゼルパッドのシート 3枚を壁に貼り、その中央一枚の真ん中に「どうすれば XXをYYできるか?」のように、テーマを質問形式にして2~3行で書きます。

  • 最初は各自で考える

    ②最初は各自で考える
    テーマについて思いつくことをまずは自分で考えてポスト・イット® 強粘着ノートにどんどん書き出します。
    ・アイデアは1人30個を目標に
    ・各自ノート色を変え、「量」を競う方法も有効

  • 全員立って、各自アイディアを貼り出す

    ③全員立って、各自アイデアを貼り出す
    ポスト・イット® 強粘着ノートを貼り出すときにはマインド・マップ® のようにテーマの周囲に拡張させながら似たアイデアは寄せて貼っていきます。シート3枚が埋まるまでアイデアを出すと100個くらいになり、6人で30分間取り組んだ場合のアイデア数の一般的な目安となります。

  • 島分けしながらアイディアを追加する

    ④島分けしながらアイデアを追加する
    似たアイデアは、近くに寄せて貼っていくことでさらにアイデアを発展させやすくなり、一気にアイデアの構造化ができます。

ポスト・イット® 強粘着ノート マルチカラーをチェック!

    • 強粘着タイプなので、壁などの垂直面に貼るのにピッタリ
    • 色分けできる4色入り
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ブレインストーミングについて(意味、進め方と守るべき4原則、メリットや効果)

  • ブレインストーミングとは(用語解説)

    ブレインストーミング(BS、ブレスト)とは、1930年代に米国の広告代理店の役員であったアレックス・F・オズボーンにより考案された発想法の一つです。従来は個人の偶然のひらめきに頼ることが多かったアイデア出しという作業を、集団で多くのアイデアを出し合う会議方式で行うことを目的としたもので、集団発想法とも呼ばれます。具体的には、数名のメンバーで自由にアイデアを出し合い、お互いにアイデアに対して批判や評価はせずに、それらのアイデアの組み合わせや展開により、さらなるアイデアの創出や改善につなげるという手法です。

  • ブレインストーミングの進め方と守るべき4原則

    進め方

    (1)事前準備
    ①ブレインストーミングの目的やテーマを決定する
    ②ブレインストーミングに参加するメンバーを選定する
    ③ブレインストーミングを行う時間と場所を設定する
    ④参加予定メンバーに連絡する

    参加するメンバーの数は、4名~10名くらいが適当と言われます。事前準備における注意点としては、一部の参加者の意見に流されてしまわないように参加者のパワーバランス(力関係)を調整すること、多様なアイデアや意見が出やすいように参加者のプロファイル(属性)も多様なものにすることなどが挙げられます。

    (2)当日の進行
    ①アイスブレイク(※1)を行う
    ②目的やテーマ(※2)を説明する
    ③ブレインストーミング(※3)のルールを説明する
    ④アイデア出し(※3)の本番
    ⑤出てきたアイデアを「ポスト・イット® 強粘着ノート」などに書き込む

    所要時間としては、15分から40分程度が目安となります。アイデアを出すスピードは30分で100個程度(6名の場合)を目指します。実施時の注意点としては、単なる雑談にならないように目的やテーマを確認しながら進めることが挙げられます。アイデア出しの際にテーマを見失わないようにするため「ポスト・イット® イーゼルパッド」のシートの中央などにテーマを書いておき、その周りにアイデアを書き込んだり、アイデアが記入された「ポスト・イット® 強粘着ノート」を貼ったりすることが有用です。また、進行役は、参加者の言動がルールから逸脱した場合には、軌道修正をしたり、小休憩を入れたりして、ブレインストーミングの流れをコントロールします。ブレインストーミングでは、アイデア出しとアイディアの評価は分けて実施するため、アイデア出しの段階では評価を行わず、アイデア出しに専念します。アイデアが出にくくなってきた際には進行役が呼び水となる質問を投げかけるなどしてブレインストーミングを活性化させます。

    ※1 アイスブレイク
    ※2 目的やテーマ
    ※3ブレインストーミング/アイデア出し

    (3)アイデアの評価など
    アイデア出しが完了したら、アイデアの分類や選定、評価(※1)を行います。テーマや目的に合致した結果が得られない場合には、アイデア出しとアイデアの選定、評価を繰り返し行います。アイデア出しの後の情報整理にはKJ法、ロジックツリー、ペイオフマトリクス(※1)などを活用することが有用です。

    ※1 アイデアの分類や選定、評価/ペイオフマトリクス

    守るべき4原則

    ①批判厳禁
    「批判厳禁」とは、メンバーが出したアイデアに対して批判したり、ネガティブな評価をしたりしないという原則です。ブレインストーミングは自由に意見やアイデアを出し合うことが目的なので、それを制限してしまう言動をしないという趣旨です。ただし、「○○の問題を克服するためにはどうしたら良いのか」など、アイデアを拡張するためであれば、問題を提示することも認められます。

    批判やネガティブな評価を避けるために、ブレインストーミングの開始に先立って、参加メンバーに対して十分に趣旨とルールを説明することも有用です。

    ②自由奔放
    「自由奔放」とは、無難なアイデアよりも突飛なアイデアこそが重視されるという原則です。突飛なアイデアは、通常の会議や会話の中では、一笑に付されて終わりというケースもよくあります。しかし、ブレインストーミングにおいては、そういったアイデアこそが現状を打破したり、他のアイデアと組み合わされてより良いアイデアに発展したりする可能性があると考えます。そのため、突拍子もないアイデアや粗削りなアイデアであっても発言することが歓迎されます。

    ③質より量
    「質より量」とは、アイデアや提案の質よりも量を重視するという原則です。ブレインストーミングは、個人に依存した一発必中型のアイデア出しから脱却するために、集団で多くのアイデアを出し合う発想手法として生まれたものです。そのため、なるべく多くのアイデアを出し合い、その組み合わせによりさらにアイデアを展開していくことが重視されます。

    よりたくさんのアイデアを出してもらうためには、参加者にあらかじめアイデアを考えてもらったり、アイデア創出に役立つ73の質問をまとめた「オズボーンのチェックリスト」を活用したりすることが有用となります。なお、「オズボーンのチェックリスト」とは、ブレインストーミングの生みの親であるオズボーンが連想を促すために作った質問集です。73(と呼ばれていますが、実際には71)の質問を9分類にまとめたリストとなっています。

    ④結合拡張
    「結合拡張」とは、アイデアを組み合わせることにより、より良いアイデアに拡張していくという原則です。アイデアとアイデアを結合したり、アイデアの一部を変更したりすることにより拡張を図ります。そのため、ブレインストーミングにおいては、人のアイデアに便乗することも推奨されます。

    結合や拡張をスムーズに行うためには、「ポスト・イット® 強粘着ノート」などにアイデアを書きだすこと、KJ法などの情報整理手段を事前に計画しておくことが有用となります。

  • ブレインストーミングのメリットや効果

    ・「三人寄れば文殊の知恵」のたとえのように、複数のメンバーのアイデアを集結することで、個人的な思い込みや情報の偏向などが解消され、より良いアイデアにたどり着く可能性が高まります。
    ・「質より量」のアイデア出しを重視することで「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」の効果が期待でき、思いがけないアイデアや問題解決策を得る可能性が高くなります。
    ・アイデアを書き出し、情報整理することで、これまで各人の頭の中にあったものが視覚化され、集団や組織の中で共有の情報として利用できるようになります。
    ・自由奔放にアイデアを出し合うことで、他のメンバーとの発想や思考の共通点、相違点が理解できるようになります。

    <参考文献>
    三谷宏治「マジビジ PRO 超図解 全思考法カタログ-三谷教授と学ぶ 「拡げる」×「絞る」で明快!」(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2013年)

ブレインストーミングと併せると効果のある手法

  • KJ法

    KJ法とは、膨大で種々雑多な情報をカードに記載して整理し、グループ化することによって、情報をまとめ、絞り込む手法です。具体的には、①情報の関連性により小グループ化、②小グループから大グループへの分類、③関連性の高いグループが隣り合うように大グループを空間配置、④大グループ内の小グループを空間配置、⑤グループ間の関係性を図解、⑥大グループの重要性を5段階評価という手順により実施します。このKJ法を実施する際の注意点としては、情報やアイデアを丸めすぎてしまう(抽象化しすぎてしまう)ことが挙げられます。たとえば、スマートフォンの機種名をアイデアとして挙げた際に、携帯電話というグループに入れてしまうと、アイデアが抽象化されて埋もれてしまいます。これを避けるためには、グループに分けにくい情報やアイデアは無理にグループ化せずに孤立させておくこと、隠れた関連性を丁寧に探り当てることなどが有用となります。

    ロジックツリー

    ロジックツリーとは、情報を論理的に分析する際に、その論理展開を樹形図として表したものです。ロジックツリーはアイデアや情報を論理的に掘り下げるプロセスを可視化することを目的としています。具体的には、「結果と原因」、「目的と手段」、「全体と部分」などの視点で論理展開させます。たとえば、売上高を「全体と部分」の視点で展開する場合には、国内売上と海外売上のような足し算型や、顧客単価と顧客数のような掛け算型の展開方法があります。ロジックツリーを作成するときに注意すべき点として、同じ階層では概念のレベルや分類基準が同一となるようにすること、上位の階層から下位の階層に展開させるときにMECE(漏れなくダブリなく)の関係を保つことなどが挙げられます。

    <参考文献>
    三谷宏治「マジビジ PRO 超図解 全思考法カタログ-三谷教授と学ぶ 「拡げる」×「絞る」で明快!」(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2013年)

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