④ 正しく豊かな語彙力を身につけることで、
相手の立場にたって物事を考えられるようになる。
そもそも、子どもは「知らないことを知りたい」という欲求や、好奇心を持っていてその気持ちは年齢が下がるほど強くなっていると思います。学校では辞書の指導を小学3年生からしますが、子どもの成長を考えると、もっと早い時期から辞書に触れられないことはとってももったいないことです。
「辞書引き」学習の目的は、子どもが「問う」「知りたい」を自分で満たせるように成長すること。自分の力で、新しい言葉と出会うことによって言葉を磨いていく・成長していく姿を具体的に見れるのがとても感動的で、逆に気づかされることも多いですよ。「辞書引き」学習が多くの子どもたちの向学心、好奇心に役立つ勉強法となるだけではなく、親子のコミュニケーションも増えるよいきっかけとなることを望みます。
子どもにとっては、いわば“言葉との楽しい遊び”。調べた言葉にふせんを貼っていくという遊び感覚で取り組むことで、そのうち別の言葉への興味を刺激され、いつのまにか夢中になってページをめくるようになります。また、それを人に教えようとすることで学ぶ楽しみを知っていくのです。
新しい言葉と出会うことで「これは何だろう?」と疑問に思い、調べるようになります。疑問に思ったら調べる癖がつくことは、自ら問題を解決する力の獲得ともいえます。これは、生きていくうえでとても大切な力です。
辞書には、必ずしも子どもが求める答えが載っているとは限りません。ところが、これは子どもに新しい疑問を抱かせるきっかけにもなります。知らない言葉に出会っては調べるという行動を通して、子どもは新しい世界の扉を開いていくのです。
「辞書引き」学習をやっていると、表現力や言葉の密度が変わってきます。意識して言葉を使うようになるので、より伝わるように相手の立場にたって言葉を選んだり、工夫をするようになります。
辞書を買うときは必ず子どもと一緒に、色使いや文字のフォント、大きさなどを見比べて、お子さんがもっとも読みやすいものを選んでください。総ルビつきで改訂版の最新のものがいいですね。「ポスト・イット® 辞書引き用ふせん」は子どもが使いやすいように工夫されているのでお奨めです。
ケースをはずすのは、すぐに調べられるようにするためです。ケースに入れて、しまいこんでしまうとなかなか調べようと思わなくなります。疑問に思ったらすぐ調べられる環境をつくってあげることが大事です。
「自由に開いて知っている言葉を探してごらん?」と辞書を手渡します。初めは意味などを読ませる必要はありません。辞書引きになれてきたら自然と読むようになります。親が指示した言葉ではなく、あくまで子どもが知っている言葉を自由に探させましょう。
言葉を見つけたら、そのページの余白部分にふせんを貼りましょう。ふせんには、その言葉と何番目に見つけたかを書いておきます。通し番号は子どものやる気アップにつながるので大事です。ふせんを貼ったら、必ず「知っている言葉があってすごいね」とほめてあげてください。
はじめのうちは、言葉の「意味」「用例」を無理に読ませる必要はありません。慣れてくると、自然に読むようになります。
気をつけたいのは、子どもの選んだ言葉に親が口出しをしないこと。もし親にとって望ましくない言葉にふせんが貼ってあっても、あくまで言葉を知る入り口なのだと理解してください。
子どもは、親に存在を認められたいと思っているものです。「こんなにたくさん貼れたんだね」「ずいぶん知っている言葉が増えてすごいね」という声かけが、子どもの気持ちを動かします。
1日10分でふせん10枚を目安に3ヶ月続け、ふせんが1,000枚を超えれば子どもは面倒だと思わなくなります。初めは、1日に10分、決まったタイミングで「辞書引き」の時間を設けて、親も一緒に取り組んでください。
「1,000枚になったら○○を買ってあげるよ」などと、ごほうびをちらつかせるのはよくありません。目的が「知りたいことがあるから辞書を引く」から、「ごほうびがほしいから辞書を引く」ことにすりかわってしまうからです。
一歩進んで、家の中のもの、学校にあるもの、動物、食べ物など、身近にある具体的なテーマを設定して調べてみましょう。知っているようで知らなかった事柄を扱うことにより、好奇心が刺激され興味の幅が広がります。
国語辞典を使って、空らんに合う言葉を探して、しりとりをしてみましょう。どんどん辞書を引く面白さが実感できます。
(テーマ例:野菜やくだもの)はくさい→い□□→□□□□→□□□→□□□□→□□・・・・
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