Q & A 深谷先生がお答えします。

1.「辞書引き」学習法は、何歳から始めればいいのですか?

1.「辞書引き」学習法は、何歳から始めればいいのですか?
東京都在住 小学校3年生 男の子

【深谷先生からの回答】

  • 付箋を使った辞書引き学習法開発・提唱者 深谷 圭助先生

    「辞書引き」学習法は、ひらがなの読み書きができれば始められます。子どもは、年齢が低いほど「知りたい」という欲求や好奇心が強いので、スタートは小学校1年生でも大丈夫です。ひらがなが読めるのであれば、幼稚園児でも可能です。どの年齢からよいかは、個々の子どもによりますが、6~7歳くらいがよいのではないかと思っています。

    ただし、それ以上の年齢になったからといって効果がないわけではありません。子どもは、きっかけさえあれば「知りたい」という欲求を発動させるものなのです。

    昔、中学校のクラスを受け持っていたとき、ときおり朝の読書の時間に「語り部(かたりべ)」の方に来て頂いていました。彼女は、教室に来ると15分ほどのあいだ、巧みな話術で昔話を聞かせてくれていました。驚いたのは、教室全体が彼女の話に聞き入るだけでなく、普段は読書が嫌いな生徒も、わくわくして物語の展開に耳を傾けていたことです。読書が嫌いになったのは、本に書かれた知らない世界に興味がなかったのではなく、「知らない世界を知る」楽しみを得るきっかけに恵まれなかっただけなのです。

    「辞書引き」学習は「知らない世界を知る」きっかけ作りです。始めようとしたときが始めどきと心得てくださいね。

2. 子どもと接する時間がなかなか取れず、いつどうやって ほめればいいか困っています。

2. 子どもと接する時間がなかなか取れず、いつどうやって ほめればいいか困っています。
神奈川県在住 小学校2年生 女の子

【深谷先生からの回答】

  • 付箋を使った辞書引き学習法開発・提唱者 深谷 圭助先生

    共働きのご家庭も増え、特に平日はお子さんとゆっくり時間を過ごせない方も多いかもしれませんね。そんな方は、一緒に過ごす朝の時間にときどき声かけをしてみてはいかがでしょうか。
    親御さんは、子どもが寝たあとに辞書のふせんを確認しておきましょう。そして翌朝、「ふせんが増えてきたね」「よく知ってるね」などとお子さんをさりげなくほめてあげてください。

    「辞書引き」に慣れてきたら、日記を書かせるのもいいと思います。ことば使いが変わってきていることがよくわかります。実際に、我が家でも娘に日記を書かせています。親御さんも夜に10分だけ時間を作り、その日の日記に一言、返事を書いてあげましょう。その際は、子どもが使う言葉に対して「こんな言葉を知っているなんて、すごいね」「ここの表現がとてもわかりやすくて、うれしいのがよく伝わってきたよ」などと、ほめてあげてください。

3.海外在住中、小学5年生と3年生の母です。アドバイスをお願いいたします。

3.海外在住中、小学5年生と3年生の母です。アドバイスをお願いいたします。
海外在住 小学校5年生と3年生

海外在住中、小学5年生と3年生の母です。辞書引き学習のことは、テレビか何かで見たことがあり、やらせてみたいな、と興味を持っていました。二人とも現地校に通っています。上の子は、2年生の夏休み前まで日本の学校に通学経験がありますが、下の子は入学前に渡航しているので、日本で教育を受けたことがありません。現地で教科書の配給を受けてはいるのですが、自分で読むより、私に読んでもらった方が、楽しかったりわかりやすかったりするようです。このような次第で、日本語は話せても、読んだり書いたりすることは、苦手になってしまっているようです。母国語を読み書きするのに不自由になって欲しくないのですが、現地校の宿題もあるし、どうやって母国語に興味を持ってもらうか分かりません。そのためにもこの学習法は良いような気がするのですが、読むのが億劫となると、どうやって勧めたらいいのか・・・。いっその事、慣れ親しんでいる英英辞典を使わせればいいのでしょうか・・・?そうすると、横書きだからふせんはどうしたら・・・。アドバイスをお願いいたします。

【深谷先生からの回答】

  • 付箋を使った辞書引き学習法開発・提唱者 深谷 圭助先生

    宿題があっても、毎日10分くらいなら時間はつくることはできるのではないでしょうか。

    海外在住でも、日本の言葉に触れる機会をもつことができると思いますから、そうしたなじみのある言葉を、一日、10分、10個ずつ、国語辞典から探し出すことをさせてみてはいかがでしょう。

    探し出した言葉をふせんに書いて、通し番号を振り、その言葉があるページの上に貼り付けていきます。たったそれだけですが、3ヶ月で1,000枚、半年で2,000枚の言葉が集まります。知っている日本の言葉探しを楽しみながら続けてみてください。

4.インターナショナルスクール日本語担当の教師です。

4.インターナショナルスクール日本語担当の教師です。
京都府在中 インターナショナルスクールの教師

インターナショナルスクールの日本語担当の教師です。今年秋から着任。1,2年複式、3,4,5年複複式、6年と3年レベルの12歳前後の複式の3クラス(1クラス12~16人)を、週に各4時間ずつ担当。学習時間は年間150時間ほどで、普通の日本の小学校と比べ圧倒的に少ないです。また、児童の母語もばらばら、当然日本語が母語でない親も多数で、父兄を頼りにできない状況です。日本語の授業は今年から必修となり、児童の好き嫌いにかかわらず授業が行われています。このような状況の中、日本の小学校の内容をすることは難しく、複式複複式でできるだけ一斉授業ができる工夫が必要です。年齢が上がるほど日本語が苦手になる最も大きな原因は語彙、漢字力不足であることは言うまでもありません。早く手を打たねばならないと焦ってはいるのですが、普通の日本の小学校ではないため、今一つ導入する勇気と自信、イメージが持てません。

【深谷先生からの回答】

  • 付箋を使った辞書引き学習法開発・提唱者 深谷 圭助先生

    週4回の国語の時間、しかも、一斉指導でなんとかしようとするからいけないのです。私の辞書引き学習は、100年前の複式教育から産み出されたものといっても過言ではありません。複式教育においては、分団学習を中心に考えるべきです。つまり、グループ学習で、自学自習を主にすすめることが、最も効果的です。また、上の子どもに下の子を教えるようにするシステムが、複式教育をするのには効果的で、アメリカのレビンらの研究によれば、一斉指導の少人数指導より、複式教育のほうが、費用対効果が高いという研究成果を報告しています。この、自学自習の学び方を指導するなかで、国語辞典指導をして、常に辞書引きをする習慣、辞書を読む習慣をつけることが、日本語力をつけるための早道です。

5.こどもは中学2年生と小学校5年生の男子です。

5.こどもは中学2年生と小学校5年生の男子です。
新潟県在住 中学2年生と小学校5年生

子どもは中学2年生と小学校5年生の男子です。語彙は多い方ではないかと思います。

① 小学校高学年以上でも、最初は知っている言葉にふせんを貼っていく方法でもよいですか?
② どのタイミングで、辞典を大人用にすればよいですか?

【深谷先生からの回答】

  • 付箋を使った辞書引き学習法開発・提唱者 深谷 圭助先生

    ① 知っている言葉を、確実な理解をさせることは、語彙力を強化する上で重要です。言葉を広げることと同じくらい、言葉を深めることが大切。知っている言葉と思っていても、案外、思い違いをしていることは多いのです。わからない言葉を調べるのは、興味関心という面でも、高いモチベーションが求められます。最初は、ありふれた言葉から入る方が、実は近道なのです。

    ② タイミングは、個々の子どもによって異なります。子どもが、違う辞書を求めるようになったら、新しいものを与えてください。


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